今回は亀の頭?蛇の頭?そんな爬虫類の頭に似ている花を咲かせるCheloneというハーブをご紹介。
ケロネ
Chelone glabra
読み方:ケロネ・グラブラ 俗称:turtle head
高さ60cm、大きさ35cm程に育つキンギョソウに似た美しい花を咲かせる多年草です。
属名のglaburaはギリシャ語で「カメ」を表し、カメの頭に似ていることに由来します。
他にも魚の口、蛇の頭、蛇の口などと呼ばれているのです。結局なんなのさ
夏に花を咲かせ、長さ15cm程の披針形の葉をつけ、てっぺんに白ないしピンクがかった花が群れて咲き、上の唇弁が髭のある下唇の上に覆いかぶさって居るのが特徴です。
Cherone
各種利用法
薬用
非常に苦味のあるハーブでお茶に似た香りが特徴的。主な作用は肝臓と消化器系の強壮、抗うつ、緩下などの作用があります。
黄疸を伴う胆石、慢性肝臓疾患、疝痛、便秘、高齢及び回復期間中の拒食、食欲不振などに内服されます。
黄疸などにはゲンチアナやヒドラスチスと合わせて処方されることがあるようです。
ハーバリストの間では有効成分を含む地上部だけを使用しても根は残します。
そのため野生のものを採取しても生態環境に対してそれほど影響がないという点から人気が高まっているハーブです。
栽培
園芸品種で耐寒性があります。
半日陰の湿った土壌を好み、繁殖には夏に芽挿しをするか、春に温室内で種を蒔いたり、秋の初めに株分けで増やすことが可能です。
収穫は花が咲いたら刈り取り、乾燥させたものを成分抽出液、浸出液、粉末、チンキに加工します。
Chelone
まとめ
寒いところが好きなハーブで亀の頭に似た花を咲かせる。とても苦いハーブで黄疸や食欲不振などに使われている。
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@けむ
今回の記事はここまでとなります。また次回の記事でお会いしましょう。
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