今回紹介するのは“ナガバギシギシ”。英語名ではYellow dock(イエロードック)と呼ばれる多年草です。
ナガバギシギシ 概要
Rumex crisps
一年草と多年草約200種類が存在し、温帯北部に広く分布。主にヨーロパとアフリカで見られる。
ヨーロッパと西アフリカに自生するフレンチソレルは観賞用としても利用することが可能。
しっかり根付くと根絶は難しいので植える場所は慎重に選んでください。
壊血病の治療にこのハーブを使ったと言われています。
ナガバギシギシ 生態
Rumex crispus
変異種に富む直立した多年草で根茎が非常に頑丈なのが特徴。夏に目立たない緑色の花が咲き、小さな木質の果実をつける。
ナガバギシギシ 各種利用法
Rumex crisps
利用部位:根
薬用
苦味のある収斂、冷却性のハーブ。肝臓、胆嚢の刺激、解毒、緩下剤作用がある。
含有成分
・アントラキノン
・エモデン
・タンニン
・樹脂
・精油
・Brassidinic ブラジディック
・Lapathinic ラパチン酸
・Chrysophanic acid クリソフアン酸
・Oxalic acid オキザリス酸
以下の症状に対して内服が可能です。
・慢性皮膚疾患
・黄疸
・便秘
(特に皮膚の発疹を伴うもの)
・肝臓機能不全
・貧血
皮膚疾患及び血液の強壮にはセイヨウタンポポ、サルトビイバラに糖蜜を合わせて用いる。同種療法では咽頭炎、カラ咳、喉の痛みに使用。
エネルギーとしての働き
浄化ハーブ特有の苦味があるものの穏やかでほっこりとした感覚が得られる。
働きかけるエネルギーはとても強く、体内の浄化器官を活性化して体液がスムーズに流れるように促す。
特に消化器官は強く働きかけるため長くとどまる模様。
エネルギーは体内から皮膚の表面まで広がり、余分な熱や毒を浄化してくれる。
ハーブティー
赤血球を作り疲労を撃退する鉄分を含み、肝臓の強壮効果があることから病後の回復や無気力なときの元気回復剤となる。
薬用ハーブとしても長い歴史があり、ネイティブアメリカンにも利用されていました。味はほのかな土の香りに苦味、酸味がある。
腎臓結石の既往症がある人は服用NG。
栽培
栽培品種で耐寒性。日向か半日陰の土壌が好む。繁殖は遥か秋に種をまきましょう。
ナガバギシギシ まとめ
Rumex crisps
雑草として扱われることが多いが、便秘や皮膚疾患などの症状に対しても有効に働きかける優秀なハーブ。