今回解説するのはクロタネソウ。いわゆるブラッククミンNigella sdativaと呼ばれる品種を解説します。
ブラッククミン 概要
Nigella sativa
刺激的な芳香と緩下性のあるハーブで乳汁分泌促進、消化機能保持、消炎作用がある。
トルコ、ギリシャ、中東でよく見られ、種子にはスパイシーな風味があり東南アジアから胡椒が入るまでは重要な調味料でした。
イスラムの治療薬としても重要な位置を占めており、ユナニ医学(インドの西洋流治療法)ではマレーシアに輸出されています。
庭で栽培されるN.damascenaと混同しないようにしましょう。
damascenaを蒸留することで採れるオイルは口紅や香水に使われるためN.sativaとは用途が異なります。
ブラッククミン 生態
Nigella sativa
直立性の枝分かれした一年草で羽状に別れた葉は長さ5cm程度。
夏には直径3~5cmの青みがかった白い花を咲かせ、後に角のような膨らんだ果実を付けます。
一年草14種が存在し、全てユーラシア大陸に存在し、数種は観賞用とドライフラワーに栽培されるが、最も一般的なのはN.damascenaですが見た目も特性も異なることを覚えておきましょう。
ブラッククミンと旧約聖書
ブラッククミンは旧約聖書だとfitches「フィッチ」と記されます。これはヘブライ語で「ketzah」ウマゴヤシに由来します。属名はラテン語のniger「黒」に因む。
ブラッククミン 利用法
Nigella sativa
利用部位:種子、オイル
料理
種子は豆、肉、野菜料理、ペストリー、カレー、チャツネ、ソースの香味料に利用されます。
薬用
○内服
◇月経痛
◇産後の子宮収縮
◇乳汁分泌不足
◇気管支疾患
○外用
◇内痔核
◇腫瘍
◇睾丸炎
に有効。
栽培&収穫
耐寒性があり、日向の水はけが良い土壌を好みます。繁殖は春か秋に花を咲かせたい場所にまけばOK
収穫は種子の場合、熟したら集めて乾燥させて蒸留すればオイルが採れます。また丸ごと料理に使うか成分浸出液も採れますよ。
ブラッククミン まとめ
中東地域ではメジャーに使われるハーブですが品種によって料理用と香料用と使い分ける必要がある。
効能としては子宮の収縮や乳汁分泌不足を補うので産後に良いハーブと言えます。
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今回の記事はここまでとなります。また次回の記事でお会いしましょう。