今回は芳香のある種子がスパシスとして使われるアニスが伝統的にどのような使われ方をしていたのかをご紹介。
まずは生態について軽く触れます。
目次
アニス 生態
Pimpinella anisum
芳香のある一年草で原産は北東アフリカ。そのため耐寒性はありません。十分な日当たりと水はけの良い土壌を好む。
葉は鮮やかな緑色で羽毛のような形状。夏に散形花序の花を咲かせる。種子は一般的にアニシードとして出回っている。
アニス 伝統利用
主に使われるのは種子の入った莢で、鼓腸、咳、特に乾いた咳の治療に用いられ、気管支炎や喘息の治療に用いられていた。現在でも咳止めのシロップに利用されている。
アニス科学的評価
予備研究から、アニスは脂質の分解による細胞損傷を軽減することが示されている。これは糖尿病治療において重要な発見となる可能性がある。