今回はかなり昔に書いたラズベリーを伝統的な使い方という視点で新たに書きました。
まずはいつもの通り生態から。
ラズベリー 生態
Rubs idaeus
ユーラシアが原産の落葉多年生灌木。現在は幅広く生息していますよ。茎には棘があり、赤から黄色の円錐形な実を結ぶのが特徴。
ユーラシア原産なのにヨーロッパキイチゴと呼ばれるのはなんとも不思議な感じ。
ラズベリー
伝統利用
実がお菓子に使われることが多いですが、薬効を求める場合は葉もオススメ。
妊娠中及び分娩中、子宮を丈夫にするとされた。加えて収れん作用と止瀉作用があると考えられていたためうがい薬や洗口液にこの葉が使われていたようです。
さらに歯肉や喉の痛みの治療や結膜炎を和らげる目薬としても用いられていました。
ラズベリー
科学的評価
現在はラズベリーの葉を調整した生薬製剤が月経症状を緩和する可能性に加え、子宮に作用することに関心が向けられている。
注意点としては妊娠中や分娩中の使用は控えたほうが良いですね。