Part428~Part440

ハーブ解説 Part439

ザクロ Punica
概要

地中海地方東部からヒマラヤ山地まで広く分布し、亜熱帯地方では常緑、温帯では落葉性と植生が異なる。

夏に漏斗型の花を咲かせ、蝋をぬったような花を結ぶ。園芸品種も多く、八重や白、白の模様などの花が見られる。

花の画像

果実は赤みがかった黄土色で、割れると人の脳みそに見えなくもない。ザクロと散れ!

果実の画像

ラテン語で「カルタゴのリンゴ」という意味のPunicummalumを短くしてPunicaと名付けられた。

ザクロ
見た目の特徴

小枝が多く密生した灌木、あるいは枝には棘状の突起がある。葉はライトグリーンで光沢があり、卵型から披針形。

オレンジレッドをした花のあとには、革のような皮に包まれた実を結ぶ。

ちなみにピンク色の水分の多い果実には無数の種が含まれる。

ザクロ Punica
各種利用法

利用部位:樹皮、根、実の外皮

料理用

果実は生で食べることが可能で、種子はデザートの装飾に用いられ、ジュースはグレナディンと呼ばれるカクテルに欠かせない。

調理の一例として
・フルーツサラダ
・アイスクリーム
・シャーベット
などに使える。

変わり種としては種子を煮出した「パマーグレナートシロップ」は中等料理の香味料になる。

薬用

苦甘い収斂、加温性のハーブ。腸内寄生虫を駆除する働きがある。

ペレティエリンと呼ばれるザクロにのみ含まれるペレティエリンというアルカロイド。

これはサナダムシを駆除する作用が強いため下剤と共に容易に排出することが可能。

内服では
・慢性の下痢
・アメーバの赤痢
・腸内寄生虫

外用では
・膣の織物
・口内のただれ
・喉の感染症

国によっては樹皮のエキスが法規制の対象となる。

歴史

古代ギリシャ、ローマ時代では多産の象徴とされ、子供のいない女性が食べた。

栽培

園芸用の品種で耐寒性がある。日向の水はけの良い土地を好む。

繁殖には夏と秋に半熟枝挿しで行う。または秋に根から出だ吸枝を分ける。

 

 

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Kemu
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