今回紹介するのは、チリにのみ存在する“Peumus ペウムス”と呼ばれる植物について。じつはチリの経済に大きく関わっているのです。
ここで取り上げるのはPeumus boldus(ペウムス・ボルドゥス)という品種。
目次
Peumus
概要
常緑の灌木または小木一種のみで、チリにだけ見られる固有の品種。
殆どが芳香性のある精油を産出し、単形型がほとんど。
特にPeumus boldusは、チリ経済にとって重要で、
・薬
・硬材
・果実
・タンニン
・樹皮から取れる染料
など用途が非常に多いため利用されている。
温暖な地域では冬越しできるが、滅多に栽培されない。商業目的が多いからかな
香りは樟脳とレモンを合わせたような香りがする。
ボルドー
生態
学名:Peumus boldus
英名:Boldo
なめらかな茶色の樹皮と、卵型のダークグリーンの葉を持つ、芳香性落葉樹。
初夏に淡い小さな花が咲き、テレピンのような香りのする黒い果実が実る。
最初に調査されたのは、1869年のフランスで、成分の揮発性オイルは、内臓の寄生虫を駆除する作用がある。
しかし、アルカロイド類には肝臓を刺激する作用がある。
特に、樹皮から抽出されたアルカロイドは、葉のものよりも強力である。
利用法
利用部位:葉、樹皮
苦味のある芳香性があるハーブで、肝臓及び堪能機能の促進、寄生虫作用、利尿、尿路殺菌の効果が。
薬用
内服
・胆石
・肝臓疾患
・リューマチ
・尿路感染症
・腸内寄生虫駆除
かつてはキニーネの代替品に使われ、現在では減量薬に使われている。
肝臓・胆嚢機能不全に
Berberis vulgaris バーベリー
Chionanthus virginicus
アメリカヒトツバタゴ
などと合わせて使われることが多い。