今回は食用の花である、エディブルフラワーについて。
目次
エディブルフラワー
概要
そもそもエディブルフラワーは、直訳すると“食べられる花”。しかし、通常は食べるだけでなく、食べて美味しい花を指す。
近年起こったハーブブームにより、アメリカを中心にエディブルフラワーが料理に用いられるようになった。
花を食用にするには、香と味はもちろん、その花が有毒でないことと、農薬が使われている生花店も避ける。
食用に適したハーブの花は、ハーブ同様食す事が可能で、よりマイルドで甘みを感じる。
世界のエディブルフラワー
エディブルフラワーの歴史は以外にも古く、紀元前140年と言われ、世界各地で豊富な料理が伝えられた。
最古のエディブルフラワー
バラ
古代ローマ時代では、バラの酒が作られたと言われている。
現在でもアラブ、イラン、インド、トルコなどの国では、バラの花弁がお菓子や料理に用いられる。
特にブルガリアでは、素晴らしい芳香のブルガリアローズを使ったジャムが作られる。
次に各国でどのようなエディブルフラワーが使われているのかに触れていく。
中近東・イタリア
オレンジの花がジャムやゼリーに使われる。
ヨーロッパ
料理にケイパーの酢漬けが用いられ、香と風味が愛されている。スイートバイオレット(ニオイスミレ)やミモザは、砂糖菓子や飾りによく登場する。
日本
私達が気づかないだけで、ミョウガやふきのとう、山椒、シソの花などが香味野菜として食べられている。
おなじみの菊の花は食用菊として栽培したものを食べるなど、季節の息吹を感じる風習がある。
サフランは雌しべを乾燥させたもの、クローブは花の蕾を乾燥させたもの。どちらも花を使っているため、ある意味エディブルフラワーとも。
花茶
ベトナムや中国では花の香りを移した、“花茶”が多く作られる。
有名なのは茉莉花。いわゆるジャスミンの花の香をしたジャスミンティー、金木犀の香を移した桂花茶が有名であろう。
高級なものは開花したてのものを、茶に加えて香を移す作業を繰り返す。
安価なものは、香料で薫りをつけて飾りに花を使う程度になりがち。