今回はアジョワン・オイルについて解説していきます。
目次
アジョワンオイル
概要
学名
Carum copiticum L.
Benth.et Hook f
英名:Ajowan oil
科名:セリ科
採油部位&製法
種子を水蒸気蒸留。 採油率3-4%(乾燥)
主生産地
・インド
・エジプト
・パキスタン
・アフガニスタン
キャラウェーの仲間で一年草。インドが原産地とされる姿は野生のパセリと似ていて、果実もパセリシードとそっくり。(セリ科ですしね)
ホールのままだと香りはほとんどしないが、砕くとタイムに似た香りがする。
かつてはチモールの原料として珍重されていたが、合成香料の登場で、現在ではスパイス以外の需要はない。
性状と香調
黄橙色から褐色。シャープでやや青臭く、フェノールの香りが強い。
主成分
・チモール
・pーサイメン
・γーテルピネン
・βーピネン
・リモネン
・テルピネン-4-オール
・カルバクロール
・ミルセン
・αピネン
・cis-サビネンハイドレード
他多数の成分が含まれている。
機能性
・抗菌作用
・抗真菌作用
・抗ウィルス作用
・強壮刺激作用
・免疫刺激作用
・抗ヒスタミン作用
有用性
・消化器系、腸疾患
・下痢
・気管支炎
・リウマチ
・関節炎治療
フェノール類を多く含むため、皮膚に塗布する際は気をつける。
まとめ
セリ科のエッセンシャルオイルでチモールを豊富に含む。そのため抗菌、抗ウィルス作用に優れている。