今回はインドの熱帯地域を原産とする、“アンブレッドシード”について解説。
目次
アンブレッドシード
概要
学 名:Abelemoschus moschatus
英 名:Ambrete seed oil
科 名:アオイ科
主生産地
・エクアドル
・フランス
・中国
採油部位と製法
種子を水蒸気蒸留。採油率は0.2-0.5%
古代ギリシャ時代(AD100年頃)のディオスコリデスによって、アオイとして記述されている。
1.5mになるハイビスカスに似た植物で、赤みを帯びた樹皮に5-7枚の互生した葉、5つの花弁を持つ黄色い花が特徴。
果実は毛だらけの緑井色から暗褐色の種子ができる。この種子は麝香に似た香りがし、植物性にしては珍しい。
植物性の精油で作る場合、動物性香気の代替に使える。
主成分
・酢酸ファシネル
・アンブレッドライド
・ファネソール
・酢酸デシル
・酢酸ドデシル
・5-テトラデセン-14-オリド
・ファネサール
・パルミチンサンエチル
・t-ネロリドール
・1-ドデカノール
他
性状と香調
淡い黄色から琥珀色で、濃厚なムスクのような香り。
機能性&実用性
・抗炎症(5-リポキシゲナーゼ抑制)
・皮膚刺激緩和
・防虫
◇皮膚の炎症
◇防虫剤
◇動物性香気保留剤