今回はキク科の“イヌラ”という植物から採れる精油について簡単に解説。
目次
イヌラ・オイル
概要
学 名:Inula glaveolens Desf
英 名:Inula oil
別 名:Camphor oil
科 名:キク科
採油部位と製法
花と茎葉の水蒸気蒸留。最湯率は0.05%
主な生産地
モロッコ、フランス
中東から地中海にかけてが原産地で、モロッコを中心に生産されている植物。
しっかりとした枝を多く有する一年草のハーブで、丈は80cmほどまで成長する。葉は互生で細いが全容に綿上の毛があり、芳香性が豊か。
花序は葉に似ていて、ピラミッド型をした円錐形。
主成分
・酢酸ボルニル
・ボルネール
・カンフェン
・β-カリオフィレン
・β-ピネン
・β-ファネッセン
等
性状と香調
黄色から黄緑色。ややフローラルな感じに加えて、カンファー臭がするのが特徴。
機能性
◇心機能調整
◇抗鎮痙
◇抗菌
◇抗真菌
◇鎮咳
◇アセチルコリンエステラーゼ
活性の抑制
有用性
○不整脈
○気管支炎
○咽頭炎
○心臓疲労回復剤
アレルギー体質者は過敏症に注意。