今回は高価な精油の一つ、“イリス”について解説。
イリス
概要
学名:Ilis parida Lamrck
英名:Oris oil
別名:オリス
科名:アヤメ科
採油部位と製法
根茎を粉砕水蒸気蒸留。採油率0.3%
主な生産地
イタリア、モロッコ、中国、フランス
1842年にイタリアフローレンス地方付近で栽培が始まり、現在ではモロッコ、中国での生産が多い。
モロッコ産のものは根茎が大きく、3-4年の物から良質な成分を採油することができる。
水蒸気蒸留すると40-45℃で固化し、黄色から黄褐色のコンクリート状になる。
一般的な状態とは異なり、ミリスチン酸を除去してAbsを作る場合もあるほか、溶剤抽出で作られることも。
性状と香調
黄色から黄褐色で、バイオレットを思わせるフローラルな香りを有し、バター状に変化する。