今回はルソン島に由来する植物である“エレミ”という植物から採れるエッセンシャルオイルについて解説。
目次
エレミ
概要
学名:Canarium luzonicum
英名:Elemi oil
科名:カンラン科
主な生産地
・フィリピン
・マレーシア
・インドネシア
採油部位と製法
樹皮を水蒸気蒸留。採油量は15-20%(乾燥)
性状と香調
無色から淡い黄色。
30M程度の高さで幹は60cmの中高木。雌雄異株で葉は複葉、小葉は3-5対で托葉。早落性で花は白色。
果実、種子は食用となり、材木は建材や家具、枕木など無駄がない。
Canariというマレー語に由来する学名を持ち、ルソン島のLuzonにちなむ。
原産地はフィリピンで、僧侶のKamelが1701年にヨーロッパに紹介したのが始まりと言われている。
葉が発育を始める雨季に、大型ナイフのboloと木槌で2週間おきに幹の樹皮に傷をつけ、樹液を採取する。
成木は年間4-5kgの乳白色でスパイシーな樹液を滲出するが、乾燥機には葉を落とし、休ませるという決まりがある。
新鮮な樹液は乳白色で蜜蝋に似ているが、精油含量は比較的多い。
主成分
・リモネン
・エレモール
・α-フェランドレン
・エレミシン
・サビネン
・p-サイメン
・α-テルピネオール
・β-オウデスモール
・テルピネン-4-オール
・テルピノーレン
・t-サビネンハイドレード
・t-サビノール
機能性&有用性
○抗炎症作用
○皮膚瘢痕形成作用
○骨関節炎抑制作用
○静脈瘤除去作用
◇静脈瘤
◇骨関節治療
◇皮膚炎治療