目次
カンファー(ホワイト)
概要
学名:Cinnamomum camphora Siebold
英名:Camphor
科名:クスノキ科
採油部位と製法
枝と葉を水蒸気蒸留。採油量は2%。
主な生産地
・日本
・台湾
・中国
・インドネシア
日本には古くから自生し、クスノキに関する記述が古事記や日本書紀にも残っている。大きな特徴は、樟脳(d-ボルネオール)を大量に含んでいること。
樟脳は霊薬としても珍重され、東方見聞録(著:マルコポーロ)によると、黄金と同等の価値で取引され、非常に重要な位置を占めていた。
製造方法は古くから確立されているが、合成香料の台頭によって日の目を見ることは少なくなった。
一般的にはカンファーオイル(ブラウン・クルード)を蒸留後さらに分留してカンファーを除去することでホワイトオイルが出来上がる。
性状と香調
ほとんど無色。強い樟脳の匂いを有する液体。
主成分
・カンファー
・サフロール
・1,8-シネオール
・α-ピネン
・α-フュムレン
・カンフェン
・α-テルピネオール
・β-カリオフィレン
・サビネン
・β-ピネン
機能性
・鎮痛作用
・気管支炎症充血緩和作用
・強心作用
・抗菌作用
・抗真菌作用
・血圧増加作用
・防虫作用
・抗咽頭炎作用
有用性
◇消臭芳香防虫剤
◇発赤薬
◇カンフル薬
◇気管支炎治療