Part441~Part453

ハーブ解説 Part451キハダ

キハダ
概要

学名:Phellodendron amurence
英名:Amur cork tree
利用部位:樹皮(黄柏)

この植物が最初に中国の漢方処方書に登場したのは1578年。ベルベリン(バーベリー)などのアルカロイド類を含む。

苦味のある利尿、冷却性を持つハーブで、解熱や血圧・血糖値降下、肝臓・胆嚢の刺激、強い抗菌作用を持つ。

古くから高温多湿な環境下での解毒剤としてみなされていた。

生息地と生態

落葉樹10種が東アジアに分布。P.amurenceは中国北部や東北部で見られ、Aianthuににている。

長さ35cm以下のダークグリーンの葉を持つ。初夏に小さな淡い緑色の花を咲かせ、テレピンの香りがする黒い果実が実る。

繊細で横に広がる様子に加えてコルク質の樹皮、秋に色づく香りのよいのため観賞用植物として栽培されている。

属名は樹皮にちなみ、ギリシャ語のphellos「コルク」とdendrin「木」を語源としている。

利用法

薬用

・下痢
・赤痢
・腸炎
・腫物
・膿瘍
・寝汗
・皮膚疾患
・急性尿路感染症
に内服。

中国漢方のsan huang zhe she ye(3種の黄色いハーブの注射液)の成分で、残りはScutellaria baicalenseis コガネバナとCoptis chinenseis トウオウレン。

これは上気感染症に筋肉注射する。

栽培と収穫

園芸用品種で耐寒性。日向の水はけがよい中性からアルカリの肥沃な土壌を好む。繁殖は秋に種をまくか、夏に半熟枝挿しを行うことで繁殖が可能。

収穫

樹皮は冬に剥ぎ、乾燥させたものを煎じ薬にする。

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