今回は、妖艶な香りでお馴染みのジャスミン・アブソリュートについて解説。
ジャスミン
概要
学名:Jasminum officinala L
英名:Jasmine absolute
科名:モクセイ科
採油部位と製法
花を溶剤抽出。採油量はコンクリートで0.24-0.3%アブソリュートで48-50%
主な生産地
○エジプト
○モロッコ
○中国
○フランス
常緑、あるいは落葉性の灌木、または灌木性のツタ植物で、ローズとともに重要視される。かつては世界各地で100種ほど栽培されていた。
香料植物としての歴史は、17世紀にネパールからフランスに導入されたJ.grandiflorumに、16世紀頃スペイン経由で渡来して野生化したJasminum officinalaに接ぎ木して耐寒性を会得して栽培されるようになった。
現在ではグラースの栽培はわずかで、ほとんどがエジプトで栽培されている。
エジプトからの栽培報告によると、花の最盛期は8-10月で、早朝に摘み取られて香料製品に加工される。
性状と香調
黃褐色から赤褐色でジャスミンの香りが強い粘性のある液体。
主成分
○酢酸ベンジル
○ヘネコサン
○酢酸フィティル
○イソフィトール
○酢酸リナリル
○ベンジルアルコール
○安息香酸ベンジル
○リノレン酸メチル
○安息香酸-cis-3-ヘキサニル
○リナロール
○オイゲノール
など
機能性
◇抗炎症作用
◇抗菌作用
◇抗痙攣防止作用
◇抗酸化作用
◇抗真菌作用
◇局所刺激作用
◇精神強化作用
◇ベータエンドルフィン強化作用
有用性
◇精神安定・強化
◇筋肉痙攣防止
◇抗菌・真菌
◇アトピー性皮膚炎用化粧品