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ハーブ解説 Part34 イブニングプリムローズ

今回解説するのは、スキンケアで注目されているイブニングプリムローズです。

特徴

高さ50~150cmになる1・2年草で、6月~9月の夕方のみに花を咲かせます。この特性から、「夕方のサクラソウ」とも呼ばれています。

ドイツでは夕方に咲く花が、ナハトケルツェ(ロウソクバナ)という別名があります。

主な成分と効能

γリノレン酸(GLA)

種子に含まれるこの化合物は、プラスタグラジンというホルモン様物質の濃度に大きく作用し、その結果ホルモンバランスを整えるのに大きな役割を果たします。

ヨーロッパとアメリカの研究によって、皮膚の状態を良くし、湿疹を治すなど、多くの効果があることが明らかになりました。

Oenothea bennis

読み方はオエノテェア ギリシャ語のOenos[ワイン]とther[野獣]という意味が合わさった言葉で、野獣が好んでこの根を食べていたことに由来し、bennisは2年草という語意で、合わせると野獣が好んだ2年草という言葉になります。

利用法

料理

若葉と花は生で食べられ、若葉は茹でて和え物や炒め物も良いです。

健康

種子を絞ったオイルは、外用として打ち身や湿布剤、スキンケアにも使われます。

体内のGLA不足はアレルギーや生理痛、肥満などの原因となることがあるので、積極的に摂ることを勧めます。

クラフト

染色に利用でき、ミョウバン染色で薄茶色、鉄染色で灰紫色、銅染色で緑色になります。

歴史

アメリカ先住民はこの茎や葉を食用とし、根は保存食として利用しています。さらに、葉や根のシロップ(はちみつ)は打ち身の湿布薬として使われています。

日本に渡来したのは明治の中期~後期で、観賞用として持ち込まれましたが、繁殖力が強いため、日当たりの良い荒れ地や野原で野生化しています。

あとがき

今回はイブニングプリムローズについて解説しました。

日本語名だと「雌待宵草(メマツヨイグサ)」という中々おしゃれな名前で、夕方に咲く姿から昔の人はこの名前をつけたのかと思うと、センスが高いと感じるハーブでした。

ハーブショップでもオイルとして売っていることがあるので、見かけたら使ってみてはいかがでしょうか?

今日まで書き続けることができたのは読んでくださっている人のおかげです。本当にありがとうございます。これからも拙い記事ではありますが続けていこうと思うので、どうか応援して下さると大変嬉しく思います。

今回の記事はここまでとなります。また次回の記事でお会いしましょう。

著:白鴉マキト

 

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Kemu
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