今回解説するのは、色々な使われ方をする種子をつけるキャラウェイです。
目次
特徴
初夏に小さな花がまとまって咲く、高さ40~60cmの1,2年草で、耐寒性があります。
見た目は人参に似ていて、深く切れ込んだ葉は、非常に似ています。
主な成分と効能
カルボン
ハーブに含まれる精油成分の一種で、ほぼ全てのエッセンシャルオイルに含まれています。この成分はキャラウェイだけでなく、ミントや柑橘類にも含まれていて、効能としては、抗ウィルス作用やうっ滞除去作用、刺激作用などがあります。
歴史
エジプトの医学書「エーデルス・パピルス」にアニス、コリアンダー、ニンニクと共に記載があり、古代ギリシアでは香油が病の治療に使われていました。
さらに時代を遡ると、化石化したキャラウェイが中石器時代の遺跡から見つかっており、約5000年前から利用されていたと推測されています。
日本には明治初期に渡来し、明治、大正時代に流行した「カルルスせんべい」には、キャラウェイシードが入っていました。
偉人のエピソード
ジュリアス・シーザー
古代ローマ時代、ヨーロッパ各地を征服していた彼は、ローマ軍の兵隊食として利用し、chara(カラ)とよんで珍重していました。
ウィリアム・シェークスピア
戯曲の中に、「ピピンリンゴとヒメウイキョウの種」という台詞があり、そのシーンでは、焼きリンゴと一緒に出されたそうです。
キャラウェイの言い伝え
人や物を引き止める力があるとされ、家畜に食べさせると迷子にならないや、夫婦や恋人同士で食べれば長く添い遂げられる、大切なものを入れておけば紛失せず、盗人は持ち主が現れるまで動けずに留まるといった迷信があります。
各種利用法
調理
- ドイツやスカンジナビアの料理の特色になっており、ドイツのキャベツの酢漬け、ザワークラウトやハンガリーのグヤーシュにも欠かせません。
- 若葉はスープやサラダに利用でき、苦味が良いアクセントとなります。種子はパンやクッキーなどの焼き菓子の香り付けにおすすめです。
- リキュールの香り付けにも使われ、キャンメル酒やキャラウェイブランデーに欠かせません。
ハーブティー
胃腸を元気にする効果が期待でき、消化作用に優れているので、食後に食べ過ぎたお腹の調子を整えるのにオススメです。特に脂っこい食事の後に飲めば、胃もたれの緩和に有効です。
栽培
日当たり、水はけの良い土を好みます。春か秋に種をまくのがオススメです。幼苗は寒さに弱いので、春に種をまきましょう。
あとがき
今回はキャラウェイについて解説しました。
ハーブのリキュールはキャンメルだけでなく、色々ありますので、皆さんも気になった方はぜひ飲んでみてはいかがでしょうか?
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今回の記事ここまでです。また次回の記事でお会いしましょう。