今回解説するハーブは、聖母マリアに由来するハーブ、レディスマントルです。
目次
主な成分
タンニンやフラボノイド、サリチル酸を含み、収れん作用に加えて血管の得火星を高める効果が期待できます。
特徴
50cmまで成長する多年草。葉の縁はのこぎり状でビロード状の薄い毛がはえるのが特徴です。6月~9月にかけて房状の小さな花を付けます。
各種利用法
薬効
女性疾患に関わるハーブの一種で、特に子宮内膜症や子宮筋腫に加え、月経周期の乱れに使われます。さらに消化器系にも働きかけ、下痢などの消化器系の感染症にも有効です。また、外用としておりものや膣の炎症にも利用されることがあります。
歴史
「レディースマントル」の名付け親はドイツ人の植物学者で、女性の症状に使われることが多かった為聖母マリアの名前から「レディ」。葉の形がかつて女性が身に着けていたマントに似ていたため「マントル」。この2つの単語が組み合わさってレディスマントルという名前になりました。
この葉に水が落ちると完璧な球状になるため、中世の時代の人々はこの雫に魔力がこもっていると信じられ、集めて飲まれていました。
余談ですがバッチ・フラワーレメディーという自然療法も「花のエネルギーを水に転写して体内に取り入れる」という植物の力を利用するという点では似通っていると思います。
https://www.herbainformationstore.com/2020/02/12/%e3%83%90%e3%83%83%e3%83%81%e3%83%bb%e3%83%95%e3%83%a9%e3%83%af%e3%83%bc%e3%83%ac%e3%83%a1%e3%83%87%e3%82%a3%e3%83%bc%e3%80%801/
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学名:Alchemilla vulgaris
読み方:アルケミア・ウルガリス
Alchemilla
錬金術という意味です。
vulgaris
普通のという意味になります。
その他の品種群
Alchemilla (アルケミナ・アルピナ)
特徴
匍匐性の根と長い茎葉を持ち、葉の裏側に細かい毛が密生しているのが特徴です。主にロックガーデン向きのハーブです。
女性の諸症状に効果が期待でき、更年期や下痢に内服することができます。ハーブ療法で利用でき、抜歯後の歯痛、皮膚の痛みや軽いキズにはスキンローションとして使用することが可能です。
Alchemilla xantholla(アルケミア・クサントラ)
特徴
7~11枚に分かれる枝と木質化する根茎が特徴です。この品種は晩春から初秋に花を付けます。
外用として利用でき、膣のおりものや、外陰部の痒みに利用できます。
あとがき
今回はレディスマントルについて解説しました。
前回に引き続き女性のためのハーブを紹介しましたが、男女問わず健康に役立つハーブは多くの種類があり、今後も記事を上げていきたいと思います。
https://www.herbainformationstore.com/2020/05/03/pusatira/
今回の記事はここまでです。また次回の記事でお会いしましょう。