今回紹介するハーブは、最早ハーブの専門家位しか知らないと思われる程にマイナーなハーブ、アジアンタムについて解説します。
目次
特徴
クジャクシダ属ホウライシダ科の植物で、高さは15~35cmまで成長します。
各種利用法
薬用
気管支炎や咳といったカタル症状に内服することができます。さらに、外用として白癬による円形脱毛症用のヘアローションとしても利用できます。また、アーユルヴェーダでは咳止めの冷却、加湿薬として使われています。
歴史
古代ギリシャやローマ時代にはすでに薬効の記述があり、ディオスコリデスは喘息に効くとして「アジアトン」を挙げました。カルペパーは咳、胸膜炎や咳に加えて穏やかな利尿作用があることから、黄疸、その他不純物を取り除く効果があると評価しています。
また、かつてはこの根茎と葉の混合液にオレンジフラワーで香りを付けた咳止め、「sirop de capillaile(シロップ・ドゥ・キャピレール)」が流行していました。
オーストラリアに自生する品種は、アボリジニが気管支疾患の治療にこのハーブを使っていました。
あとがき
今回はアジアンタムについて簡単に紹介しました。
最近では紹介するハーブがマイナーすぎて、誰得なのかわからない記事ではありますが、まだまだ知らないであろうハーブを紹介していきますので、宜しくおねがいします。
今回の記事はここまでです。また次回の記事でお会いしましょう。