今回紹介するハーブは、和名がイワミツバというハーブです。
目次
特徴
高さ30cmほどまで成長する匍匐性の多年草です。北米に帰化している雑草扱いされています。また、穏やかな鎮静作用、利尿、抗炎症作用があります。
各種利用法
料理
葉に独特の香りがあり、若葉をサラダやスープに用いることができます。
薬用
痛風や坐骨神経症に内服し、外用薬として内痔核、痛風、刺し傷、火傷に有効に働きます。同種療法として関節炎やリウマチに使用されることもあります。
栽培
このハーブは、春になると一気に繁殖し、植える場合にはポット推奨です。
根と葉は夏に収穫し、生のまま利用するか、乾燥させて成分を抽出して薬用オイルや湿布剤にしましょう。
歴史
中世の時代に伝わり、修道院で栽培されていました。そのため、古い本草書ではビショップウィード、ハーブジェラルドと呼ばれていました。
聖人とハーブ
痛風患者が治療祈願に聖セントジェラルドに捧げられたのが、このハーブです。
学名:aegopodium podagraria
読み方:アエゴポディウム・ポダグラリア
aegopodium
ギリシャ語のヤギと足に由来します。
podagraria
ラテン語で痛風を意味し、その薬効にちなみます。
あとがき
今回はグラウンドエルダーについて解説しました。
このハーブもミント同様繁殖力旺盛なため、庭に植える時は計画的に。
中世の時代から痛風の症状があったことも驚きですが、薬効を発見した人もどう突き止めたのかが気になるところです。
今回の記事はここまでです。また次回の記事でお会いしましょう。