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ハーブ解説 Part144

今回解説するのは、東南アジアに分布するBurceaです。

Brucea

読み方:ブルセア

特徴

非耐寒性の常緑や落葉低木7種が存在し、枝は柔毛で覆われており、4~6対の羽状複葉を付けるのが特徴です。夏、小さい紫色の4弁花が葉の脇に咲き、その後黒い扁平の果実をつけ、その中に種子が入っています。

各種利用法

利用部位:種子

薬用

苦味のあるハーブで、熱を下げる作用に加え広範囲の病原体に対して効果があります。中国では漢方として使われ「鴉胆子(やだんし)」と呼ばれています。

この漢方が中国で記述の登場するのはAD720年頃で、ウジ虫の退治または痔疾の治療薬に使われていました。

内服ではマラリア、アメーバ赤痢、膣カンジタ症に使われ、外用ではイボやタコに使われ、投薬量と使用期間は症状によっても異なります。

栽培

栽培品種で非耐寒性のハーブです。日向、半日陰で水捌けの良い土地を好み、最低気温15~18℃の環境がベストです。繁殖は春に種を蒔くか、砂地に挿し木を行いましょう。

歴史

1885年に出版された『図解入り園芸辞典』に記述があり、「観賞用に温室栽培された低木・・・赤みがかった柔毛で覆われている」と記載されていますが、今日の植物園では滅多に栽培されないレア度の高い植物です。

Brucea
まとめ

ニガモドキは赤痢やマラリアなどの治療薬に使われることもあり、植物の中にはまだまだ知られていない物がたくさんあります。

それらが病気や怪我の治療に役立つかもしれないという希望がある反面、薬効を調べるために大量に採って絶滅という本末転倒なことにもなりかねないので心配です。

今回の記事はここまでとなります。また次回の記事でお会いしましょう。

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@けむさん
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