今回解説するのは、海沿いに自生しているハーブのシーフェンネルです。
目次
Crithumum
この属は1種類からなり、黒海、地中海沿岸やイギリス海峡、ヨーロッパの大西洋沿岸地域の岩屋崖の間に見られます。属名はギリシャ語のkrithu「大麦」に由来し、うねのある卵型の種子に因んでいます。
Crithumum maritimum
読み方:クリトゥムム・マリティムム
肉厚質の横に広がる多年草です。ウネのある茎は枝分かれし、白い粉をかぶった葉は丸みを帯びた披針形に分節し、夏には黄緑色の花が散形花序に咲きます。
英名のsamphireはフランス語のsamphiere「聖ペテロのハーブ」、「聖ペテロは漁師だった」の短縮形が語源となっています。またシーフェンネルと呼ばれていますが本物とはあまり似ている点はありません。
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各種利用法
利用部位:葉
料理
葉はサラダ、バター煮、ピクルスに使用されます。
薬用
塩気のある強い方向性のあるハーブです。利尿、解毒、消化促進作用に加え、減量効果があるとされています。そのため肥満に効果が期待されるほか、腎機能不全、倦怠感にも利用されます。
栽培
野生種で耐寒性があります。日向の水はけの良い乾燥した土地を好み、内陸で育てる場合は暖かく覆われた場所及び寒い冬には保護が出来るような環境が必要です。繁殖は種子が熟したらまくか、春に株分けをします。収穫は春の終わりに全体を刈り取り、生のまま使用するか成分抽出液に加工するか、食用に利用しましょう。
歴史
このハーブは古くから海岸の岩や岸壁から集められ、ピクルスやサラダにして食べられていました。ジョン・エブリンは著書「サラダ評論」の中で”脾臓に対する効き目、また便通を整え、食欲を増進させるほか、優れた効能があり、最近のハーブの中で最も素晴らしいものである。”と記しています。
またトレス・バートは「世界のスパイス百科」で”まるでセロリとケロシンを混ぜたようだ。ロックサムファイアは時々マーシュサムファイアと混同されるのは、一般的にサムファイアと呼ばれているためである”と記録に残していました。
あとがき
今回はシーフェンネルについて解説をしました。
このハーブを知って思ったのは、どういった味なのか気になるため一度でいいから食べてみたいと思いました。後はどんな料理に合わせたら美味しいかなど色々想像が膨らみますね。
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今回の記事はここまでとなります。また次回の記事でお会いしましょう。
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・ハーブの歴史百科 原書房 キャロライン・ホームズ
・ハーブの歴史 原書房 ゲイリー・アレン
・ハーバリストのための薬用科学 フレグランス・ジャーナル社 アンドリュー・ペンゲリー
・ハーブティー辞典 池田書店 佐々木薫
・ハーブ大全 小学館 リチャードメイビー
・ハーブ大百科 デニ・バウン 誠文堂新光社
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