今回は、見た目は完全に観賞用ですがれっきとしたハーブであるカリフォルニアポピーについて解説していきたいと思います。
目次
Eschscholzia carifornica
耐寒性の一年草または単遠征の多年草の一種で、繊細な切れ込みの入ったブルーグリーンの葉と直径5~7cm位の黄色がかった橙色をした花を咲かせるのが特徴です。この品種を含む8~10種が北アメリカの西部や南西部の海岸地域に分布しており、特にこの品種は海岸地域で野生のものが見られます。また、この花はカリフォルニアポピーという名前からアメリカのカリフォルニアの州花に指定されています。
乾燥した日当たりの良い土地では人気があり、栽培の手軽さに加えて黄色やクリーム色、ピンク、赤といったカラーバリエーションが豊富なこと、一重咲きや八重咲き、半八重咲きなどの咲き方にも個性が出ることが人気が高い理由のようです。曇りの日や雨がちの日には花が閉じるという特性もあります。
この植物の樹液は水のようにサラサラしていて、穏やかな鎮静作用があります。この作用は本物のケシから取れる成分の作用ににていますが、こちらはより穏やかで中枢神経を抑制する作用がありません。さらに北米の先住民たちは歯痛を抑えるのに利用していたようです。
各種利用法
薬用
苦い鎮静性のハーブで、鎮痛、鎮痙、発汗、利尿作用があります。主に神経の緊張や不安、失禁(特に小児)に内服します。筋肉の弛緩作用もあるので生理痛や筋肉のこりにも有効です。
不眠や考え事、心配事で眠りが浅い時
単品で利用することはもちろん、パッションフラワーやリンデン、スカルキャップ、バーベインもおすすめです。
生理前症候群や更年期障害
ローズやゼラニウムと合わせると良いでしょう。
エネルギーとしての働き
口に含むと、一瞬にしてモヤモヤした気持ちやコントロールできない感情が静かに消えていくようです。引き出しに収まっていく感じに近いでしょうか。花の色からは想像もつかないくらいの苦味と涼感のあるエネルギーが、まるで噴水のように頭にスッと流れ込み、頭全体を満たした後に後頭部や首回り、肩、心へと降りていきます。滞っていた気を押し流し、軽く自由なエネルギーを与えてくれるとともに、心に落ち着きとバランスをもたらしてくれます。 英国流メディカルハーブ ページ45より抜粋
あとがき
今回はカリフォルニアポピーについて掘り下げてみました。
目で楽しむこともでき、薬としても有用なこのハーブはケシの仲間なので少し危険かもしれませんが、本物のケシとは似て非なるものなのできちんとした人のもとで扱う分には大丈夫なような気がしますね。それでも薬用に使われているので扱いには安全を第一にお願いします。
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今回の記事はここまでとなります。また次回の記事でお会いしましょう。
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