今回は日本人にとっては非常に馴染み深い、ソバについて解説していきます。これもハーブとお思いでしょう?私も調べるまでハーブと呼ばれるとは思わず、むしろ食用というイメージが強いです。
Fagopyrum esculentum
ファゴピルム・エスクレントゥム 英:buckwhat 和:ソバ
直立性の赤みがかった茎に長さ7cmになる幅広の三角形な葉を付けるほっそりとした一年草です。ピンクがかった白い花が咲き、約6cm程の小さな堅い実を付けます。
この品種を含む6種類の一年草が温帯のマレーシアに自生しています。痩せた酸性の土地でも成長が早いので、自耕時給の農業地域では小麦の代わりにこの穀物を供給しています。
ソバがヨーロッパにもたらされたのは中世の十字軍の時代で、このことから‘サラセンコーン’という俗称があります。また、ヨーロッパや中央アジアでは穀物、食用、猟鳥の隠れ家として栽培されています。
利用部位:葉、種子、花
薬用
苦いが美味しいハーブで、ルーやみかん属から発見されたフラボノイド・グリコシドの一種ルチンを豊富に含んでいます。この成分は血管系に効果があり、出血防止、血管拡張、末梢血管の透過性を減少させる作用、血圧降下などの作用があります。
対応する症状としては、静脈瘤、霜焼け、非外傷性の傷、末梢血管の透過性減少、凍傷、放射能障害、網膜出血、高血圧に内服することが出来ます。また、末梢神経の強化にはビタミンCが豊富なローズヒップとスギナを組み合わせて利用するのも一つの方法です。
光過敏性の皮膚炎を起こすことがあります。
栽培
栽培種で耐寒性があります。日向の水はけの良い砂地を好みます。花が咲き始めたら葉と花を摘み取り、乾燥させたものを成分抽出液や錠剤に加工することが可能です。種子は長い時間をかけて熟し、熟しきったら集め、乾燥させたものを丸ごと、或いは粉にひいて使用します。
有機肥料を使うガーデナーの間では緑肥として人気があります。さらにハナアブを引き寄せ、幼虫はアブラムシが主食なため害虫対策に植えるのも良いかもしれませんね。また、ソバ用品を扱う際の注意点としては、光に当たると急速に成分が劣化してしまうので、暗い場所で保存をしましょう。
あとがき
今回はそばについて掘り下げてみました。
ソバは食用位しか用途がないと思っていましたが、実は栄養面に優れているということを知り、やっぱりまだまだ勉強不足だということを感じました。ちなみに私の好きなそばは、鰹出汁と昆布だしをしっかり効かせたたぬきそばが好きです。
花言葉は「懐かしい思い出」、「幸福」、「喜びも悲しみもあなたを救う」というどれもロマンチックで素敵な花言葉ですね。
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今回の記事はここまでとなります。また次回の記事でお会いしましょう。
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