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ハーブ解説 Part261

Gossypiumとは?

今回解説するGossypiim(ゴシピウム)とは日常生活で欠かせない衣服の材料となるコットンのことです。

コットンは言わずもがな服の材料はもちろん工業製品や化粧などに欠かせないものでありますが、じつは使い方を間違えると危険。

特に男性人にとって致命的な症状を引き起こすのでそれを知っておかないと取り返しのつかないことになりかねないので最後までゆっくり見ていってくれると嬉しいです。

それではまずワタの生態について解説をしていきます。

コットンの生態

黒い線が点在する切れ込みの浅い葉が特徴の多年生植物ですが病害虫の発生を抑えるために一年草として扱われています。夏に黄色い花を咲かせ、コットンの代名詞でもある蒴果は文字通りワタに包まれておりその中に種子がたくさん詰まっています。

この属は一年草、多年草、亜灌木、小木39種類が存在しており、じつはハイビスカスの近縁種なのです。

この種子を覆っているワタは糸を紡げるほどの長いものとフェルト向きの短い毛に覆われているため使い分けをすることが出来ます。

次にコットンの使い方について解説をしていきます。薬用に関して男性は閲覧注意

コットンの利用法

利用部位:

実用

種子のオイルはある成分を取り除くことで料理に使うことができ、マーガリンやスープ、動物の飼料として利用することが出来ます。

種子の繊維は天然繊維の50%を占めていて布地、縄、紙やX線の写真のフィルム、爆薬などの工業製品に加工されます。

薬用

わずかにアクのある収斂性、芳香性のハーブ。子宮の萎縮、精液分泌低下、解熱、消炎、刺激を受けた組織の慰撫、抗細菌・ウイルス作用があります。

月経痛には根の皮を、胃腸炎には葉を内服することが出来ます。外用薬ではカンジダ症、打撲、ただれに葉が、ヘルペス、乾癬、傷、睾丸炎に種子が有効ですが有資格者のみ使用しましょう。

中国では料理に使う綿の実の油脂が男性の生殖不能の原因となっていることから、1970年代に男性用の避妊薬としての研究が始まりました。

ゴシポール

ワタに含まれているセスキテルペン類の一種で中国では男性の避妊薬として使用されていました。

これはシナプスの末端からカルシウムを取り込むのを抑制し、主に精巣のミトコンドリアに影響を与えると考えられているためです。

避妊薬として高い有効性(99%以上)ありますが回復不能の有害な副作用があるため長期の使用は制限されています。

栽培と収穫

栽培品種で寒さには弱いです。日向で水はけの良い肥沃な土壌を好み、最低気温は13℃~18℃を維持します。繁殖は気温が上がり始める春の24℃~30度の頃に種をまきます。成長したら成長点を摘み取って脇芽を増やします。大規模生産のものは病害虫に侵されやすいため対策をしっかりしましょう。

収穫は葉を成長期に摘み取って湿布薬やローションに加工します。根は秋に掘り上げて剥いだ皮を乾燥させて煎じ薬や成分抽出液、浸出液、チンキにすることが可能です。種子は秋に繊維を分けて集めてオイルか煎じることで薬にすることが出来ます。

あとがき

今回の記事はいかがだったでしょうか?

普段の生活に浸透しているワタの意外な一面を知ることが出来たのではないでしょうか?特に種子に含まれている成分は男の沽券に関わるので知っておいて損はないと思います。

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Kemu
毎日ハーブのあれこれについて更新しています。

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