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ハーブの情報屋へ
ブログのコンセプト
突然ですが2500、3000、5000この数字はなんだと思いますか?
正解は一般的な記事の文字数です。
しかし当ブログではたったの1000文字から1500文字、多くても3000文字程度の長さ。
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それがハーブの情報屋なのです。
さぁ、ハーブの知識を深めていきましょう。
今回はガランガルと呼ばれるスパイスについて解説をしていきます。
ガランガルとは
根茎の多年草植物で約70種がアフリカや東南アジアの熱帯に見られます。今回取り上げるのはKaempferia galangaという品種。
Kaempferia galanga
概要
背が低く丸みを帯びた直径8~15cmほどの大きさの葉が特徴。花の見た目は唇弁に3枚の花びらが三枚合わせて2.5cm。
熱帯地域のグラウンドカバーとしても利用されるが高い湿度が必要なため温暖地域が原産のランや温室の下の段でよく育つ。
日本の植物専門学者エンゲルベルト・ケンペルという人物に因んで名前が付きました。
Kempferia galanga
薬効
結論から言うと消化機能の亢進、抗細菌、利尿作用がある苦味の強い刺激性のハーブ。
インドでは伝統的に使われている薬効植物で以下の症状に対して使うことが可能です。
・傷
・発熱
・頭痛
・ふけ症
・関節炎
・皮膚病
・咳や風邪
・血液嘔吐
・気管支疾患
・リウマチ性の疾患
・乳幼児の舌の水ぶくれ
インドネシアでは頭痛、関節のこわばり、泌尿器系の治療薬にAlpinia galanga,Curucuma longa(ターメリック),Zingiber(ジンジャー類)
このハーブは根茎に薬効成分が含まれ、代表的な成分は以下の通り。
・多糖類
・エステル
・グルコシド
・フェノール酸
・テルペノイド
・フラボノイド
・ジアリールヘプタノイド
Kempferia galanga
実用例
アジアでは香辛料として料理に使われ、米料理に使うとターメリックの代わりに。
根茎と若い芽は野菜としても食べることが可能ですがピクルスに加工することも可能。
さらに化粧品や食品の香料、香水製品、広く使われてるのです。
使われ方の例として根茎の粉末はリネン製品用の匂い袋に入れられる。
食品に香りを添加する一方ニューギニアでは幻覚剤、マレーシアでは矢毒として使われているという危険な一面も
Kempferia galanga
栽培ポイント
・熱帯原産で寒さには弱い
・日陰の湿った肥沃な土壌を好む
・休眠期の根を乾燥した場所に保存
・最低気温は18度を維持し、繁殖は春に株分けをする。
収穫
根茎は休眠期に掘り上げて生のものを野菜として食すほか、乾燥させたものを煎じ薬、湿布薬、粉末にする。
Kempferia galanga
まとめ
熱帯原産のハーブでインドでは伝統的な薬草として使われ様々な症状に使われる。
その代表的な成分はフラボノイドやジアリールヘプタノイドといった成分で傷や気管支系の疾患、皮膚病や関節炎などに対して有効。
香料として料理に使われるほか化粧品にも活用され、国によっては毒として利用さます。
寒さには弱く温室などで育てることを推奨。