今回はセアノサスという観賞用にうってつけなハーブについてご紹介。
Ceanothusとは?
セアノサスと読み、常緑、落葉、小木の50~60種類が存在しており、特に青い花の品種が観賞用として人気が高いです。
Ceanothus americanus
読み方:セアノサス・アメリカヌス
高さ1m、幅45cmの小さな落葉灌木です。夏にはオフホワイトの花が円錐花序に咲き、三角形の鞘を付けるのが特徴です。
各種利用法
利用部位:根
薬用
苦味のある収斂、清浄性を持つハーブ。
主な作用は鎮痙、リンパの刺激、去痰作用があります。内服では風邪、気管支、百日咳などの気管支の症状、扁桃腺炎、ジフテリア、副鼻腔炎、脾臓肥大、子宮の不正出血、内痔核、うつなど。
このハーブに含まれる成分については不明な点が多く、アルカロイドを含んでいるというこは判明しています。
栽培
栽培品種で、耐寒性があります。日向の水はけの良い環境を好み、痩せた土地でも育つタフさを持ちますが、アルカリ性の土壌は嫌うので、土を作る時は気をつけましょう。
繁殖には秋に種をまくか、夏に半熟枝差しで増やすことが可能です。手入れは8~10cmまで切り戻しますが、手を加えすぎるのを嫌うのでその点は注意が必要です。病害虫は茎にカイガラムシが付く事があります。
収穫は、赤みが増した根を早春に掘り上げ、部分的に収穫して、乾燥させたものをチンキ剤や成分抽出液に加工しましょう。
歴史
アメリカ独立戦争の最中、紅茶の輸入が止まった時お茶の代用として利用され、その後多くの園芸雑種の元となりました。また、北米の先住民チェロキー族は外用薬として、皮膚がんの治療や性器のただれの治療に利用していました。
Ceanothus
まとめ
観賞用によく使われているハーブですが、多くの薬効を秘めているハーブですが成分についてはよくわかっていない模様。これからの研究に期待。
あとがき
この2つ以外にもまだまだ知られていない未知のハーブや、どこにでもあるようなハーブが実は強力な作用を持っていたなど、ハーブの世界への興味は尽きません。本当に楽しくて不思議な世界だと思いました。
今日まで書き続けることができたのは読んでくださっている人のおかげです。
これからもまだまだ知られていないハーブたちを紹介していく予定ですので、応援して下さると小躍りして喜びます。
今回の記事はここまでとなります。また次回の記事でお会いしましょう。
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