今回はChimicifuga。いわゆるブラックコホシュの仲間をご紹介。
Chimicifuga
生態
耐寒性の多年草で15種類が北半球に生息しており、ブラックコホシュもここに属しています。
ここで取り上げるのはC.foetida(キミキフガ・フォエティダ)という品種です。主にシベリアや東アジアに自生しています。
数種が背の高い優雅な花とエレガントな葉が愛され、多くの品種が同じように利用され、特に林地風の庭で栽培されています。
升麻の名前が登場したのはAD25~250年頃の中国漢方処方書です。
C.foetida
背が高く、根茎は木化し、盛夏には星型の花が穂状花序に咲きます。葉は卵型で小さく、鋸歯状で先端が3つに別れているのが特徴です。
過去に書いたブラックコホシュの記事は以下のリンクにあります。
https://www.herbainformationstore.com/2020/04/22/blackchohoshu/
ブラックコホシュ
各種利用法
利用部位:根茎(升麻)
薬用
抗感染性のハーブで、解熱、鎮痙作用があります。内服では咳、風邪、頭痛、歯肉炎、感染による発熱に内服されます。
栽培
栽培種で耐寒性があります。半日陰で湿り気のある土壌を好み、腐植土が豊富な土地を好み、繁殖は種を温室などで蒔くか随時株分けをしましょう。
収穫は秋に根を掘り上げて生のものをチンキに加工します。
chimicifuga
まとめ
ブラックコホシュの仲間で解熱や痙攣を抑える作用があるハーブ。中国漢方では升麻の名で利用されている。
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今回の記事はここまでとなります。また次回の記事でお会いしましょう。
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