今回解説するのはサントリソウと呼ばれるキク科のハーブです。
Cnics
サントリソウ属 キク科 英名:Bleseed thistel
地中海沿岸に自生しているアザミに似た1年草でこの品種のみが存在します。中性の時代に薬用として栽培されていたものが野生化し、ヨーロッパのほぼ全域に生息しています。
棘だらけで円筒形の主根を持ち、枝分かれした茎は毛に覆われ、鋸歯のある葉はグレーグリーンで羽状の切れ込みがあります。
花は直径4cmの単性花で、黄色い小花と剛毛のある苞が特徴です。
16世紀頃にペストが蔓延した時代、修道院ではこの植物がペストに効くとされていたため、栽培が奨励されていたという歴史があります。
各種利用法
利用部位:全草
薬用
大変苦味のある殺菌・抗菌性のハーブです。
主に胃腸の強壮、去痰、解熱、乳汁分泌作用があり、消化不良、鼓腸性の疝痛、カタル、乳汁不足に内服。
下痢にはメドウスイートやアグリモニーと、うつによる拒食にはコレラノキが合わせて処方されることがあります。
栽培
栽培品種で耐寒性があります。半日陰で湿り気があり、腐植土豊富な土地を好みます。繁殖は秋に種をまき、収穫は花が開いたら全体を刈り取り、乾燥させたものを成分抽出液や錠剤に加工します。
あとがき
生薬名や学名、属名などを含めると混乱するのは私だけだと思いたい・・・
今日まで書き続けることができたのは読んでくださっている人のおかげです。
拙い記事ではありますがこれからも書き続けていこうと思うので、どうか応援して下さると大変嬉しく思います。
今回の記事はここまでとなります。また次回の記事でお会いしましょう。
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