今回解説するのは和名でジュズダマと呼ばれるハーブ。実際に数珠玉の素材としても使われるこの植物をハーブの視点でご紹介。
ジュズダマ
Coix lachryma-jobi
読み方:コイックス・ラクイマーヨミ ジュズダマ属 イネ科
一年草と多年草、草本種の6種類が熱帯アジアに分布しており、古来から装飾用に栽培されていました。
中国漢方としても利用され、初めて記載されたのはAD200頃で、現在でも中国の特許製剤に広く利用されているようです。
雌花は固い滴型の苞葉に包まれ、雄花は穂状花序の群となって咲きます。種子は緑色ですが秋ごろになると灰色や藤色に熟します。
また、この植物の命名者は、ギリシャの植物学の祖テオフラトスという学者です。
ジュズダマ
各種利用法
薬用
甘い冷却性のハーブで、消炎、鎮痛、解熱、細菌・真菌感染予防、主に脾臓の強壮または鎮静作用があります。
リューマチ性関節炎、泌尿機能不全、肺のう症、肝機能低下による下痢に内服されます。また、発酵させた液はリューマチの痛み止めとなります。
栽培
園芸用品種で半耐寒性です。日当たりの良い湿った土壌を好み、繁殖は春、気温が13~16℃の頃にタネを蒔きましょう。
通気性が悪いとうどんこ病にかかる事があるので注意しましょう。収穫したら集めて殻を取り除き、生のままあるいは炒って使用するか発酵させます。
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@けむさん
今回の記事はここまでとなります。また次回の記事でお会いしましょう。
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