今回解説するのは北アフリカが原産のLythrum salicariaというハーブ。
Lythurum salicaria
生態
北アフリカが原産だと書きましたがそれ以外にもヨーロッパやアジアなどを原産とする多年生のハーブ。
茎が直立し、夏にピンクがかった紫色、いわゆるマゼンダピンクな花を咲かせます。
学名のLythronは「不吉な血」を意味し、戦いの傷などで流れた血を指すと言われているのです。
湿地や水辺などの湿った環境を好みますが乾燥した土地でも生育し、基本的に長生き。
オーストラリアでは東武の州とタスマニアに生息していますが、割と漂流して生息域を広げたりすることも。ですが干ばつ時はあまり見かけないです。
Lythurum salicaria
伝統的な利用法
収斂性があるとされ次の症状に対応していたとされます。
・下痢
・赤痢
・喀血
・発熱
・肝臓病
・喉の痛み
ほかにも目の痛みや外傷、皮膚のただれ、潰瘍を治療するのに利用されました。
また革をなめすときにも使われ、古い英語の一般名では収れん剤としての使用を示すという関連性もあるのです。
Lythrum salicaria
栽培の方法
繁殖は種か株分けによって増やすことが可能。夏に花の咲いていないものを挿し木でふやすのもよい。また屋外の日陰で管理することも出来る。
余談ですが現地のオーストラリア以外では名前のついた園芸品種が何年も前から栽培されている。
そのため白やピンク、濃い紫色、八重咲きなどバリエーションが豊富。
またその色鮮やかな見た目から切り花としてもおすすめ。
Lythurum salicaria
まとめ
オーストラリアやアジア、北アフリカなどを原産とする耐寒性多年生植物。
伝統的に収れん剤やなめし革の材料として使われていた。
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