今回はアカネの仲間であるパウシニスタリアというハーブについて。古くから薬効として使われ、ある成分に催淫効果があると言われているんですって。
目次
パウシニスタリア
概要
学名:Pausinytalia
属と科:パウシニタリア属 アカネ科
俗名:Yohimbe(ヨヒムベ) endone
西アフリカを原産とする約13種類からなる大きな木。円錐花序に目立つ付属器がある管状の花が特徴。
ヨヒムベ樹皮の薬効利用が始まったのは、1890年代のヨーロッパに伝わったとき。
ここではPausinystaria yohimbeにフォーカスしていきます。
Pausinystaria yohimbe
耐寒性の常緑樹で高さ27m、広がり12m。
赤から黄土色をした幹、艶のある倒披針形の葉は35cm、長さ18cmのしろかピンク色の管に似た花は円錐花序の房状。
実をつけるのは冬で、羽のついた種子が特徴。
この植物に含まれるインドールアルカロイド「ヨヒンビン」はアドレナリンの放出を阻害し、適量を用いれば催淫効果がある。
アフリカでは薬用に利用し、潰した樹皮をいちご腫、皮膚のかゆみに使用。
次に利用法について。
パウシニスタリア
利用法
利用部位:樹皮
苦味のある加温・抗利尿性のハーブで、催淫効果があると言われる。心臓の刺激、心拍・血圧を上昇させる効果があり、麻酔に使う地域もある。
薬用
勃起不全、不感症に内服する。
使用上の注意として、高血圧、腎臓、肝臓疾患の患者には使用してはならない。また、降圧剤と反応するものもあるので注意が必要。
過剰摂取はうつの原因にもなることも覚えておく。
このように危険な可能性もあるので国によっては法規制の対象となっている。
栽培と収穫
野生に自生するのみで、アフリカ原産のため寒さに弱い。
湿った土壌と高い湿度の環境を好む。生育したという記録が残っていないため、生育条件は不明。
樹皮は細切りにして乾燥させ、錠剤、成分抽出液、ヨヒンビンエキスに加工。