今回はエキゾチックな香りで有名な“イランイラン”のエッセンシャルオイルについて解説。
目次
イランイラン
概要
学名:Canana odorata Hooker
英名:Ylangylang
科名:バンレイシ科
主な生産地
マダガスカル、コモロ、レユニオン
もともとはフィリピンのマニラ近郊に野生、または栽培されていたものであったが、1884年頃にレユニオン島に持ち込まれ、以後栽培が始まったとされる。
イランイランの木は野性的で強く、水はけの良い土地や火山灰の傾斜地、および海岸沿いの土地を好むが、海抜300mを超えると栽培は難しい。
英名のYlang ylangはタガログ語のアイランイラン(alang ylang)から転化し、マレー語で「花の中の花」という意味を持つ。
最高の後期のものは裏側にインドール分泌腺ができる。
精油蒸留の際時間ごとに区切られ、「Extra,1st,2nd,3rd」に分けられ、蒸留した時間によって成分が大きく異なるので、使用の際は注意が必要。
採油部位と製法
花を水蒸気蒸留。最湯率は0.4-2.5%
性状と香調
黄色から黄褐色。ジャスミンを思わせるフローラルな香りにオリエンタルな感じを有する。
主成分
・ゲルマクレンD
・β-カリオフィレン
・ファネッセン
・安息香酸ベンジル
・酢酸ファシネル
・メチル-P-クレゾール
・サリチル酸ベンジル
・酢酸シンナミル
・ファネソール
・リナロール
他多数の成分を含んでいる。
機能性
◇抗酸化作用
◇抗うつ作用
◇神経リラックス作用
◇性的強壮作用
◇抗菌作用
◇鎮痙作用
◇抗アレルギー作用
◇抗真菌作用
◇抗寄生虫作用
◇抗蚤作用
◇不整脈調整作用
◇鎮静作用
◇β-エンドルフィン刺激作用
有用性
○不感症・インポ治療
○抗うつ作用
○心臓動機調整
○ストレス予防
○防虫剤
○皮膚アレルギー