今回は日本で古くから食用として活用されている“エゴマ”について解説。
目次
えごま
概要
学名:Perilla frutescens
英名:Egoma oil
科名:シソ科
採油部位と製法
葉を水蒸気蒸留。 採油量は資料がないため不明。
主な生産地
・日本
・韓国
・トルコ
・中国
シソ科に属する一年草で外観はシソによく似ている。高さは60-1.6mで、葉は卵型。縁に鋸歯があり緑色。
原産地は中国南部、インドとされているが、東南アジアが原産と書かれた書物もある。
日本への渡来は古く、5000年以上前の遺跡や貝塚から出土している。
エゴマの精油にも様々なタイプがあり
①ペリラアルデヒドの多いもの
②ペリラケトン類の多いもの
③エレミシン、ミリスリシンなどが多いもの
④シトラールの多いもの
ほかにも新たな成分が主体のものが見出されてきている。
性状と香調
無色から淡い黄色。フレッシュなグリーン調で、やや紫蘇の香りを有する液体。
主成分
・ペリラケトン
・イソエゴマケトン
・β-カリオフィレン
・α-ファネッセン
・ベンズアルデヒド
・ペリレン
・1-オクテン-3-オール
・αコパエン
・リナロール
・ゲルマクレンD
・カリオフィレンオキサイド
・フュムレンエポキシド-Ⅱ
機能性&有用性
◇抗菌作用
◇抗真菌作用
抗菌剤としても利用される。
ケトン類が多く含まれているため使用に関しては注意が必要。