エッセンシャルオイル解説

Part54 ジュニパーベリー

今回は北米原産のジュニパーから取れるエッセンシャルオイルについて解説していきます。

ジュニパー
基本情報

学 名:Juniperus communis L
英 名:Jubuperberry
科 名:ヒノキ科

採油部位と製法

果実を水蒸気蒸留。採油量は1%ほど。

主な生産地

・イタリア
・フランス
・オーストリア
・ユーゴスラビア
・ロシア

ジュニパーベリー
概要

樹高3mにもなるヒノキ科の常緑樹で、ヨーロッパや北部アジア、北米各地で産し、球果を「ジュニパーベリー」と呼ぶ。

雌雄異株で、一つの株に一年ものの未熟果ち完熟した2年ものの実をつける。

精油は完熟した果実から採れるが、生産地では変種ができやすいため香気成分も異なるケースもある。

南フランスの品種は小ぶりながらも香りが強烈で、成分のα-ピネンの光学異性体にバラツキが見られるためだと考えられている。

また、別途精油として葉からも採油されることもあり、ジュニパーリーフとして市場に出回っている。

性状と香調

淡い緑色から黄色で、爽やかな森林調の香りにスモーキーさが混ざっている。

主成分

○α-ピネン
○ミルセン
○β-ミルセン
○α-ムロレン
○サビネン
○リモネン
○β-カリオフィレン
○β-ピネン
○α-フュムレン
○テルピネン-4-オール
○β-エレメン

機能性

・抗リウマチ作用
・抗炎症作用
・鎮痛作用
・防虫作用
・脂肪分解作用
・排尿消毒作用
・疲労回復作用

有用性

◇関節炎、リウマチ、坐骨神経痛
◇森林浴効果
◇防虫、殺虫用芳香剤
◇排尿消毒薬

妊婦、授乳中の女性は腎臓上皮を刺激する可能性があるため使用は気をつける。
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Kemu
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