今回は園芸花壇の彩りに役立つハナシノブの薬用や歴史について解説していきます。
目次
ハナシノブ
生態
学名:Polemonium caerulem
英名:Japacob’sladder
直立して群生する多年草。長さ12cm程度で、葉は弓のように反り返る。葉の形状は羽状全裂。
晩秋から夏にかけて青い花が総状花序に咲く。
概要
地下茎を持ち群れを成して咲く多年草。または繁茂する一年草25種類があり、においが不快なものも。
北米を中心に北半球の温帯地域に分布し、ほとんどの種類は青か白の花を咲かせる。
ミヤマハナシノブは簡単に花壇や草地で簡単に成長するため、園芸用に役立つ。
ハナシノブ
各種利用法
利用部位:全草
わずかに苦みのある収斂作用のあるハーブで、発汗を促す作用が期待できる。
薬用
かつては内用薬として頭痛から発熱、癇癪など様々な症状に利用されていた。
そのほかの品種
Poremonium reptans
利用部位
根茎
僅かに苦みのある収斂性のハーブで、発汗促進、去痰、変質作用がある。
薬用
・風邪
気管支炎
咽頭炎
肺炎
皮膚疾患
有毒咬み傷
などの発熱と炎症のある症状に利用されていたが、現在では利用されていない。